人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ケンタッキー

ケンタッキー_d0045295_14123719.jpg雪山を舞台にした日本の映画、観ました~
銀嶺の果て』 1947年

主演:志村喬 三船敏郎、脚本は黒澤明。
三船さんのデビュー作品のようですね。お若いです。
ストーリーは銀行強盗の三人組が険しい雪山に囲まれた宿へ逃げ込んだ。それを警察が追う。雪山を三人は逃げるが、途中一人は雪崩に巻き込まれてしまう。
逃げ延びた二人は老人とその孫の少女、そして登山家が住む山小屋に逃げ込む。
しかし警察はすぐそこまで来ていた・・・。

ケンタッキー_d0045295_14145745.jpgモノクロで古い作品ですが内容はなかなか良かったです。ところどころにうなずけるような要素が散りばめられています。
山小屋から聴こえるレコードの音楽。ケンタッキーフライドチキンでお馴染みの「懐かしきケンタッキーの我が家(My Old Kentucky Home)」が流れている。これがまた哀愁漂うんですよね~。犯人の男(志村喬)はその音楽を聴いて子供の頃を懐かしく想う・・・
ケンタッキー_d0045295_14163363.jpg
そして、その逃げ込んだ山小屋に住んでいる明るい少女。寒い外から小屋に帰ったら、はちみつの飲み物をくれて「これを飲むと春になった気持ちになるわ」なんて言ってくれるのだ。まさに癒されてしまう感じだ。少女の「ヤーーホーー」と山に叫ぶ声もなんだかええなぁ~(笑)

ケンタッキー_d0045295_14212210.jpg
登山家が山の頂上でローゼンモルゲンを見ているのもええなぁ~(笑)
そして追っての警察から逃げるため登山家を脅して三人で険しい山を越えるが・・・
結構迫力のある映像でした。
途中悪党が崖に落ちそうになるが登山家は自分がケガをしても命綱を離さなかった。

悪党なのになぜ助けてくれたのかと聞くと
「人間同士、お互い体を結んだ綱は死んでも切れないんですよ」
なんとなく意味深い言葉だ。
最後はあの曲が山に流れ、感動的でした。

by zennari | 2007-01-18 18:22 | 映画